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映像事業局プロデューサー(映画) 今安玲子

映像事業局プロデューサー(映画) 今安玲子

 地元は群馬県太田市、なかなかの田舎町で生まれ育ちました。そんな私の小・中学生の頃の楽しみは、テレビで観る映画。放送されるのは旧作が中心でしたが、家族揃って一喜一憂できる映画の世界にぐんぐん惹き込まれていきました。ただ当時はまだ、その小さな田舎町に映画館などなく自宅でひっそりと楽しんでいました。友だちとの会話に映画の話題があがることもなかったので、ちょっとさみしいなぁなんて思ったこともありましたね。でも高校生のとき近場に映画館ができると、まわりの状況が一変。「あの映画観た?」「来週、映画行こうよ!」と、休み時間になると映画の話題で持ちきりに。なんだかうれしくなりました。ちょうどその頃に流行ったのが、貞子の『リング』(監督 中田秀夫)。みんなと劇場に行き、キャーキャー言いながら観たのを覚えています。『リング』は、私ぐらいの世代なら多くの人が青春の1ページに登場してくるほど影響力のある作品。高校時代にこの作品に出会えたことが、今の仕事をしたいと思うきっかけになったのかもしれません。KADOKAWAには中途採用で入社し、最初ビデオ制作部に配属となりました。新作・旧作映画のDVD /Blu-ray化に際して、パッケージ・特典グッズ・特典映像の企画製作、販売促進の施策を考えていく仕事は予想以上に面白かった! 新作の場合なら台本が仕上がった段階からプロジェクトに参加し、特典映像の企画を練っていきます。映画撮影現場に潜入して、その裏側や役者さんの素顔を押さえていくことも。旧作のDVD化でも、KADOKAWAは1600タイトル以上の作品を保有していますが、その中から「これだ!」という名作を見つけ出し魅力を広めるパッケージをイチから企画していきます。子どもの頃よく観ていた映画に関わる機会もあり、感慨深い気持ちになることも多かったですね。

映像事業局プロデューサー(映画) 今安玲子

 そんな私が今、新作映画の企画部門にいるのはなぜって? 話は、2009年頃に遡ります。映像業界では3D技術が花開きはじめたタイミング。ビデオ制作部にいた私も、3Dを使って何か新しいことができないと考えをめぐらせていました。すると、高校時代に観た『リング』が頭に浮かんだのです。「あの貞子が本当に飛び出したら面白い!よし、貞子で3D映画をつくろう!」。それがきっかけ。ただ、私にとってはじめての映画製作。すべてが手探りでした。でも、「この世界では、頑張っていれば必ず誰かが見ていてくれる。そして引っぱってくれる」というある日教えてもらった先輩の言葉通り、多くの人が力を貸してくれました。社内外のたくさんの人の協力で完成した『貞子3D』。全国の劇場に恐怖と驚きの声をとどろかせ、海外上映も実現する大ヒットになりました。さらに、続く第2作目も1作目公開とほぼ同時期に製作をスタート。監督には、1作目から引き続き英勉さんの力をお借りすることに。第一弾を超えられなければやる意味がない、と監督とは何度も何度も打ち合わせをしました。どうやって1作目の驚きを超えるか。ヒントになったのは、1作目で行った限定イベントでした。 “4D上映”と題し、貞子に扮したスタッフが上映中に突然あらわれるというもので、大絶叫の大成功に終わった企画でした。ただそのイベントは、場所も日程も限定的なもの。あの盛り上がりを今度は全国の劇場で実現できないかと考えたのです。そして生まれたのが、スマホ連動型の最恐アトラクション・“スマ4D”。一般的に劇場では“携帯の電源を切る”のがマナーですが、『貞子3D2』はスマホ電源ON。マナーモードも解除して鑑賞してもらうという仕立て。アプリを起動し鑑賞していると、突然登場人物から電話がかかってきたり、劇中では流れない映像が映し出されたり・・・と、あらゆる恐怖と驚きの仕掛けをアプリに込めました。『貞子3D2』、公開。スマ4Dの効果はてきめんでした。上映中の館内は1作目を超える悲鳴と絶叫に包まれ、「何?何?電話かかってきた」「うわぁやばい!」・・・という話し声もあちらこちらから。映画上映中とは思えない騒々しさに、私は自分が高校時代に『リング』を観たときのことも思い出しムフフとなってしまいました。『貞子3D2』は、“映画は静かに観るもの”という日本流・映画鑑賞のルールを思いきり破った。でも私は思うんです。こんな映画もあっていいじゃない!と。新しい映画のカタチ、新しい映画の楽しみ方を、これからも次々とつくっていきたいですね。

映像事業局プロデューサー(映画) 今安玲子

(上記内容はインタビュー時のものです)

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