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子供の頃からかなりの漫画オタクだったのと、大学の頃に身近にプロの漫画家がいたことで、早くから「漫画という仕事」について考えることが多い学生でした。ですので、就職先を考える時も自然と漫画編集者になりたいと思い、企業選択しました。これまで多くの漫画家さんとお仕事をさせていただきましたが、今でも漫画家さんの才能のすごさに圧倒されます。脚本からカメラワーク、作画まで、すべてをたった一人で行える力というのは本当にすごい。そんな驚くほどの「才能」と出会えたときが、漫画編集者として一番うれしい瞬間です。いつも感じるのは、「漫画編集の仕事は才能を探す旅なんだなぁ」ということ。私は2013年までKADOKAWAの中国現地法人に海外赴任していましたが、それも「煌めく才能を探していたら、いつの間にか海外に来ていた」という感覚です。漫画オタクでもありアジアオタクでもある私は、香港や台湾といった混沌とした街が好きで、高級ブランドの横におかしなフィギュアや漫画が並ぶ、熱気あふれた路地を散策するのが大好きでした。入社間もなく、KADOKAWAが台湾に現地法人をつくったときから、多いと月2回自費で台湾に行ったり、頼まれもしないのにアジア企画を持ち込んだり、相当無茶ばかりしてました(笑)。そんなことをしているうちに、社内ではすっかり「アジアな人」という認識が定着し、アジア仕事を担当するようになっていきました。そして2010年7月、中国広州にKADOKAWAと中国・国営企業との合併会社<広州天聞角川動漫有限公司>が誕生するとき、立ち上げスタッフとして中国に海外赴任することになりました。
私のミッションは、中国現地で中国人作家による「世界に通用する作品をつくる」そして「その作品を生み出す編集部をつくる」こと。赴任した当時は、まだ会社のビルも出来上がっていなくて、パソコンも入っていないような状態でした。最初の仕事は、現地スタッフの採用・育成から。集まってくれたのは、日本の漫画が大好きな大学を出たばかりの若者たち。名刺の渡し方から、もの作りとは何か、編集の仕事とは何か、を教えていきました。エネルギッシュでハングリーで、そしてとっても親切で、コンテンツと向き合う姿はどこまでも純粋。そんな彼らの吸収力はすごかったです。みるみるうちに成長し、約1年後には中国初となる日系の月刊コミック誌「天漫」を創刊することができました。皆の頑張りもあり、会社立上げ2年目で黒字に。そして、後を任せられるだけの頼りがいのある中国人編集長も育ち、2013年春、約3年の中国赴任を終え日本に帰ってきました。現在は、海外事業局のIP企画開発課という部署で、<天聞角川>での成功事例をヒントに、世界のどこでも通用するコンテンツ開発の仕組みづくりを行うべく仕事をしています。この日本はもちろん、世界中には未だ見ぬ才能が隠れています。まったく新しい才能との出会いを今以上に増やしていくことが、私の目標です。

(上記内容はインタビュー時のものです)


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