トップインタビュー - Top message -代表取締役社長  松原眞樹

「新しい物語をつくろう。」
KADOKAWAの新たな挑戦が加速します

 今、日本は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、大きく変わろうとしています。IoT、AI、ビッグデータを基盤に第四次産業革命が進行し、ある日、気が付いてみると、人々の生活の仕方や時間の過ごし方、仕事の仕方が、がらりと変わってしまう、そんな最中にあります。また、このような革命期を見据えて、働き方改革も、官民を挙げて進めています。コンテンツ業界においても、テクノロジーの進化と社会の成熟化等により、ユーザーや読者の好み、そのコンテンツの楽しまれ方、流通のされ方などが大きく変わってきています。

 そのような大きな環境変化の中において、当社は、カドカワグループ全体の経営理念である「不易流行」を基軸に、事業ポートフォリオの多様化と経営インフラの強化を継続的に推進し、経営基盤と収益基盤の一層の強化に努めております。

 平成28年度は、この三か年間積極的に取り組んできた、コンテンツを横断的に展開する為の組織再編、それに伴う人事制度改革、事業の一層の効率化を図る為の業務フローの抜本改善などの大掛かりな組織・体制整備が奏功し、『君の名は。』を始めとするメディアミックス作品をはじめ、数多くのヒットコンテンツを創出し、出版、映像事業が大きく伸びたこと、電子書籍・電子雑誌事業における先行投資により継続的な事業拡大を出来たこと、ゲーム事業の高収益力を維持出来たことなどにより、カドカワグループの収益力強化に大きく貢献出来ました。

 また、昨年12月には、ところざわサクラタウンにおける、最先端のIoT技術を駆使した①出版製造・物流設備の再構築、②インバウンド事業を中心とする新規事業インフラの構築、③最先端のオフィス新設による当社らしいオフィス改革・働き方改革の実現、に向けた設備投資を公表し、2020年の完成に向け進んでおります。

 さらに、海外拠点は、既存の東アジア拠点、東南アジア拠点に加え、米国アシェット社との合弁による米国子会社の設立、タイ国Amarin社との合弁会社設立、中国の広州天聞角川有限公司に対するTencent社の資本参加・事業提携により、その機能を大幅に強化することが出来ました。今後は、それらの拠点群を通じ、クールジャパンコンテンツニーズに多角的に応え、当社IP事業の更なる高付加価値化を推進するとともに、アニメ聖地88カ所を中心とした日本の新たな観光資源への観光客誘致によるインバウンド事業を展開してまいります。

 今後とも、クールジャパンコンテンツへのニーズは国内にとどまらず、世界中から、大きな期待を込められて、高まってまいります。当社は、年間5,000点以上の紙の書籍・雑誌新規刊行をベースとした新規IP創出によるコンテンツ基盤拡充、ニコニコ動画との更なる連携によるカクヨム、コミックウォーカー、RPGツクール事業拡大によるUGC(User Generated Contents)市場での事業基盤強化、インバウンド事業などの新規事業展開、次世代に向けた書籍・雑誌・映像・ゲームの電子配信プラットフォーム、製造物流プラットフォーム、スタジオ等の映像製作プラットフォームおよび海外事業プラットフォームといったコンテンツ業界全体の発展に資するインフラの拡充、などにより、当社事業の成長と業界全体の発展に努めてまいります。

 「新しい物語をつくろう。」当社は、更なる進化を求めて、チャレンジしてまいります。どうか、今後とも、変わらぬご支援とご声援を宜しくお願い申し上げます。

株式会社KADOKAWA
代表取締役社長 松原眞樹